Brave Meditationのマインドフルネスとは

　Brave Meditationでお伝えしているマインドフルネス・メディテーションは、医療目的のものでも、いわゆるスピリチュアル的なものでもありません。そして、集中力や生産性など特定の能力向上のためだけのものでもありません。本来、人が持っている「良い質」を育てるためのものです。忙しい現代社会に生きる私たちが、見過ごしてしまっている「自分の良さ」に自分で気づくためには、そしてそれを育てるためには、「今ここにいること」に気づくことから始める必要があります。

当マインドフルネス・
メディテーションで培うもの

明晰さ・洞察力・直感力

精神的な回復力

安定した心

優しさ・思いやり

偏見・先入観を
手放す力

恐れのなさ

　「瞑想」「メディテーション」「マインドフルネス」。ジワジワと流行り始めたこれらの言葉は、今となっては九州地域でもたまに耳にすることが増えたのではないでしょうか。マインドフルネスを教えるセンターや、メディテーションスクールも徐々に現れ始めました。しかし、マインドフルネスとは？瞑想とは？メディテーションとは？全てをしっかり理解した上で実践するべきですので、ここではまずこれらについて説明いたします。

瞑想とは？何をするもの？

　瞑想とは、もともと古代宗教から生まれたものが多く、心を鎮めて何かに集中することや、目を閉じて胸に手を当てて深く思いを巡らせることだったりします。キリスト教が神に祈るのも瞑想、ヒンドゥー教がヨガをするのも瞑想、私たち日本人が神社でお祈りするのも瞑想ですし、青森のイタコさんや沖縄のユタが祈りを捧げるのも瞑想と言えます。そして、禅寺で僧侶が坐禅をするのも瞑想です。
　瞑想と一口に言っても上記のようにたくさんありますが、現在確認されている瞑想の種類は900個〜1,000個ほどあり、やり方はそれぞれ異なります。何故こんなに多いのかと言うと、医療目的のものとして開発されたものや、いわゆるスピリチュアル団体が作ったものや、ビジネスシーンで活用するために開発されたものや、コーチングやカウンセラーをしている方が独自で作った瞑想が今も世界のどこかで増えていってるからです。
　全て「心を扱う何らかの手法」なのですが、それが治療なのか、信仰的なものなのか、リラクゼーションなのか、定義がそれぞれ異なります。

メディテーションとは？瞑想との違いは？

　メディテーションの和訳が瞑想です。つまりメディテーション＝瞑想なので、違いはありません。日本はもともと神道や仏教の国なので、簡単な祈祷や坐禅を生活の一部としておこなっていたのにも関わらず、戦後、高度経済成長に突入し、忙しい現代社会へと変わっていく中、心を整えたり自分の状態に意識を向ける隙間がないスピーディーな生活にどんどん変わっていきました。1970年代以降、アメリカでメディテーションがブームとなり、それがやっと最近になって日本でも注目され始め、欧米や欧州から逆輸入する形で昨今メディテーションが入ってきて、それが瞑想と訳されました。メディテーションと瞑想が違うものだと認識している人がまだまだ多いですが、同じ意味です。

では、Brave Meditationにおけるメディテーション（瞑想）とは？

　Brave Meditationでお伝えしているメディテーション（瞑想）とは「自分に馴染む」「自分に親しむ」ための心のトレーニングです。神様やある特定の崇拝対象などではなくて、「自分」というものを知っていくために行うものです。私たちは、自分のことは自分がよく知っていると思っていますが、実際は誤解があるかもしれません。ここでの瞑想とは、自分が今どこにいるのか、何を考えているのか、どんな状態なのか、どんな癖があるのか、どんな言葉を喋っているのかなどを、明らかにあるがままに見て気づいていく練習です。

マインドフルネスとは？

　マインドフルネスはメディテーション（瞑想）の一つの手法です。なので、正しくはマインドフルネス・メディテーションもしくはマインドフルネス瞑想と言います。1970年代、仏教の坐禅やヒンドゥー教のヨガを実践しその効果効能を研究したジョン・カバット＝ジン博士が開発したMBSR（Mindfulness Based Stress Reduction マインドフルネス・ストレス低減法）が有名になり、マインドフルネス・メディテーションが日本でも知られ始めたのですが、「マインドフルネス」という部分だけが独立して広まって行きました。なので、瞑想とメディテーションとマインドフルネスがそれぞれ別のものだと思う方も多いですし、実践をされている方の中でも「マインドフルネス」がメディテーションの一つだと知らない人も多いです。
　瞑想とは？でも書きましたが、世界には多数のメディテーションが存在します。

　・TMメディテーション
　・ヴィジュアライジング・メディテーション
　・ボディスキャン・メディテーション
　・ヴィパッサナー・メディテーション
etc…

　マインドフルネス・メディテーションは、数あるメディテーション（瞑想）のうちの１つの手法で、一番ベーシックかつ昨今一番有名になったメディテーションです。

Brave Meditationのマインドフルネス・メディテーションとは？

　Brave Meditationでお伝えしているマインドフルネス・メディテーションは、セラピーでも医学的なものでも、リラクゼーションでも宗教的な儀式でもありません。「今している所作・動作に心を行き渡らせる」という練習です。
　これは何か特別な状態を得るような物でもありません。ただ、「今」という瞬間に意識をフォーカスする練習です。基本的には、「今している」自然な呼吸に注意を払って、何か思考していることに気づいたら、それを否定するわけでもなくしがみ付くわけでもなく、評価判断せずにそっと手放してまた呼吸に注意を払うということをします。（※注意：これは簡単に書いているだけなので、もっと詳しいステップは実際のセッションでお伝えしますので真似をしないでください。責任を負いかねます。）

　これを実践していくと、私たち人間が本来持つ心の「穏やかさ」「明晰さ」「安定力」「心の回復力」「直感力」「洞察力」「恐れのなさ（不安を乗り越える力）」「偏見や執着を手放す力」などが磨かれて育っていきます。意識せずとも、自分にも他人にも優しくできるようになり、非攻撃的になり、物事の判断力が上がり、ある種の集中力も高まります。前述した通り、マインドフルネス・メディテーションはメディテーションの中でも一番ベーシックな手法でありながらも、一番強力で有効なメディテーションです。